昨年より始まった THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2007 に行ってきました。朝から出席し、どのセッションも楽しめたのですが、「ネットワーク2.0」のディスカッションがとくに興味深かったです。
1995年あたり、WIRED日本語版を歳の離れた兄が購読しており、中学生だったぼくも内容がよくわからないものの読んでいました。そのころコンピュータの雑誌というと「コンピュータを紹介する広告がやたら多い雑誌」というイメージしかなかったのですが、WIREDはコンピュータやインターネットを使ったライフスタイルを提示していて、装丁の格好の良さ(ASYLの佐藤直樹さん)もあってか、とても衝撃をうけました。いまぼくがインターネットに関わる仕事をしているのも、ほぼこのときの体験があったからだと思います。
そのワイアード日本語版の最初の頃、ギタリストの格好をして表紙を飾っていたのが村井純さんでした。
今日の講演は、BrodBand Watch の記事に概要がまとめられています。ぼくなりにポイントを列挙すると、
- ISPのトラフィックを1週間で計測したところ、朝からトラフィックが増えて、夜中にトラフィックが減少していっているということがはっきりわかるようになってきた。
→(winnyなどのソフトをずっと立ち上げる)botのような使い方だけでなくて、人間の生活がトラフィックに顕著に表れている - オーディオ会社がPC会社を子会社化した。
→IT業界以外からITへアプローチしている。 - CDより高音質の音楽配信サービスの登場した。
→『CDの時代はCDプレーヤーが普及するまでメディアが発展しないが、デジタルメディアはネットワークがあれば普及する。アプリケーションベースでインターネットの世界が広がる』。
何度か村井さん含めパネラーの方がウェブアプリ(上位レイヤ)だけでなく、インフラにも気を配ろうという旨を言っていました。同じく登壇していたFONやPlaceEngineなどがそのいい例だと思うのですが、これらのサービスに共通するのは、現在のインターネットがもっと人間の生活に密接になるように、IT化が進んでいない世界を再編しようとしていることだと思います。インフラに近いサービスであり、現実世界の人間を志向しているというか。
改めて考えるとこれはフロンティアのようにも思えてきて、最近ウェブアプリに興味が持てなくなっていましたが、中学の頃を思い出し、また襟を正した次第です。
# PlaceEngineやFONの話もとても興味深い話でした。

